ありがとうございます 神書 8-44

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四つに大別される「ありがとうございます」


 同じ「ありがとうございます」という言葉であっても、その中身の違いによって、次の四つに大別されるのです。




 

 ①世間一般の、お礼・感謝の気持ちを伝える為に使うものです。「ありがとう」「ありがとうございました」と同類のものです。




 ②思いや願いを叶える為に、「ありがとうございます」という言葉を、呪文的に念力的に唱えるものです。




 思いの心・求める心で唱えているので、感謝の心・恩返しの心で唱える、正しい感謝の祈りとは正反対のものです。ご利益信仰に属するもので、思いを大きく積み重ねて、何でも自分の思い通りにしたいという、自我の思いが強くなってゆくのです。従って自我の思いが消えてゆかないので、本心開発にはつながらないのです。




 思いの心に波長が合って、思いの泥沼に落ちてゆき易いのです。低い番組の波に感応して、低い波に操られ易いのです。思いの心を自分の心として掴んでいるので、利己的・マイホーム主義的な小さな生き方、思いの雲の下の生き方に止まるものです。




 ③神さまへの『恩返しの感謝』です。神さまから与えられている、無限のプレゼント・無限の大恩に対して、恩返しの心で捧げ尽くしてゆく『感謝』です。神さまに対して求める心を一切起こさない、純粋な捧げ尽くす・与え尽くす感謝です。




 恩返しだけに生きれば、すべての思いや願いは消し去ってもらえるのです。すべての思いが消え去ったら、一点の雲も無い、青空に太陽の輝く心境になるのです。




 太陽(神さま)だけを見つめて、そこから降り注ぐ光(神さまの恩恵)を受けるだけです。感謝一筋の自分・感謝だけの自分が、神さまに対して、『恩返しの感謝』を捧げ尽くすだけになるのです。




 これが正しい感謝の祈りの『祈り言葉・ありがとうございます』です。




 ④虚の世界から抜け出て、真実の世界・真(まこと)の神さまの世界をしっかりと感受する為に、自分の意識を無限大に拡大して、『天照大御神 今ここに 在します』と実感する、感謝の真祈りの真実の感謝『ありがとうございます』です。祈り言葉としての「ありがとうございます」では無くて、祈りそのものの『ありがとうございます』なのです。




 絶対の中心から、無限大の外から、全方向からところてん式に、一瞬一瞬新たに新たに新生して来る、無限の無限の天照大御神を、しっかりと直覚するものです。絶対感謝の道・絶対感謝の『ありがとうございます』は、一瞬一瞬が、新たなる無限の無限の天照大御神との、一期一会の出会いだけなのです。