ありがとうございます 神書 7-43

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一人の心が所属する組織体の運命を大きく左右する


 一つの組織体(国家・家庭・会社・団体・チーム等々)が輝くのも、崩壊するのも、その構成員(国民・社員・メンバー等々)の心次第なのです。私一人だけでも、全力を尽くしましょう、というメンバーが居れば、その組織体は輝いて来るのです。私一人くらい、全力を出さなくても、というメンバーが居れば、その組織体は崩壊に向かうのです。自分一人の心が、自分の所属する組織体の運命を、大きく左右するのです。全責任を自己に帰して、全力を尽くそうとするのは、本心の心の生き方です。他に責任を転嫁して、甘えて怠けるのは、業想念の心の生き方です。本心の心を生きるメンバーが多いほど、その組織体は大きく輝いて来るのです。業想念の心を生きるメンバーが多いほど、その組織体は速く崩壊するのです。




 本心の心の生き方は、全体(組織体)の為に自分を与え尽くすのです。業想念の心の生き方は、自分の為に他(組織体)を利用しようとするのです。本心の心の生き方は、常に全体の為に、新たなプラスを加えてゆくのです。業想念の心の生き方は、自分の為に、他(組織体)のプラスを奪ってゆくのです。本心の心の生き方は、全体に必要なすべてに対して、全責任を持とうとするのです。業想念の心の生き方は、甘えて・怠けて、できるだけ他に責任を転嫁しようとするのです。本心の心を生きる者が多く集まれば、極楽に成るのです。業想念の心を生きる者が多く集まれば、地獄に成るのです。




 蜘蛛の巣を例えにして考えてみましょう。本心の心を生きる者は、一つの蜘蛛の巣全体を、自分一人で完成させるのです。業想念の心を生きる者は、一つの蜘蛛の巣の一部分だけを、バラバラに分担するのです。本心の心を生きる者が一〇〇人集まれば、一〇〇の蜘蛛の巣が完成するのです。それらを組み合わせれば、弾丸をも跳ね返せるほどの、強固なものになるのです。業想念の心を生きる者が一〇〇人集まっても、バラバラの部分の寄せ集めの未完成の蜘蛛の巣なので、どんな獲物も逃げてしまうのです。常に全体に対して必要な働きをするということは、自分独自の色合いの機織りをすることなのです。一〇〇人寄れば、一〇〇の色合いの機織りになるのです。それらを組み合わせると、美妙な・素晴らしい最高傑作となって、無限に無限に輝くのです。本心の心の本当の生き方は、足りない部分を補うのでは無く、完成された全体を、更に大きく完成させることなのです。




 本心の心を生きようとする者は、常に全体を達観し、全体の総責任者として、全体に心を行き届かせて、内在の無限力を発揮して、自分一人でも全体を完成させるのだという、強い意気込みが必要なのです。自己限定して、力の出し惜しみをするのは、業想念の心の奴隷に陥った生き方です。限界破りに挑戦することが、本心開発への道なのです。