ありがとうございます 神書 3-54 無条件の安らぎが一杯!

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真理の言葉は繰り返し繰り返し味わうべきもの


 『読書百編意自ずから通ず』です。何事も熟読玩味してこそ、その真意を知ることができるのです。真理の言葉というものは、自分の心境の変化に伴って、受け止め方が変わって来るのです。業想念の心に陥ったら、全く真理の言葉は理解できなくなるものです。本心の心に戻ってからも、その自覚の深まりに比例して、真理の言葉の理解は進むものなのです。真理の言葉というものは、同じ心境に止まっている時でも、繰り返し繰り返し百遍以上は味わうべきものです。心境が少しでも向上変化したならば、今一度初心に返って、繰り返し繰り返し百編以上は味わうべきものです。真理の言葉には、無限の無限の真価値が存在しているのです。汲めども汲めども尽きることは無いのです。




 真理を餓え乾くように求めている時でも、その真理の全てを理解し・把握することは不可能なのです。自分の心境の変化を待って、新たに新たに、その真理の言葉から、秘められた真価値を、見出してゆかなければならないのです。謙虚になることを忘れ、高慢な心に陥ったら、進歩は止まり、逆に退歩してゆくのです。同じ真理の説法を聴いても、自分の心境に合ったものだけしか、受け取ることができないのです。




 自分の心境が進歩向上すれば、同じ真理の説法を聴いても、又新しい価値を見出すことができるものなのです。真実の導師は、相手の心境に合わせた、自在の説法ができるのです。自分一人で我流の勉強をしているよりも、自分の心境に合わせた、巧みな真理の言葉の解説を聴く方が、真理の理解は速やかに進むものです。




 お祈りの練習というのは、真理の言葉のエキスとも言える祈り言葉を、繰り返し繰り返し味わうことです。自分の心境に比例して、その味わい方も深くなってくるのです。自分なりにしっかりと練習を積み重ねた上で、自分よりも心境の高い人と一緒に、お祈りの練習をすると、その上達のコツ(ヒント)が掴み易くなって、早く進歩するものです。どの分野でも同じように、自分より上級の者と接することによって、自分に必要なプラスが啓発されて、心の内奥より引き出され、速く進歩向上するものです。




 独りよがりな我流の生き方に陥っては、進歩向上も遅くなるものです。求めるばかりの利己的な心に陥っては、折角の助けも受け損なうものです。与える心を起こして、自分より下級のものを、先ず助けることによって、自分も上級の者から助けてもらえるのです。天の自分として深く深く祈り、地の自分として謙虚に謙虚に受けて、無限とも言える各階層の心の扉を、その両方から開いてゆくことによって、天の自分と地の自分が一つに繋がってくるのです。感謝のお祈りは、遠くに離してしまった天の自分と地の自分とを、今此処に、新たに一つに繋ぐ為のものです。