ありがとうございます 神書 3-34   無限の無限の安らぎが一杯!

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決して使ってはならないマイナスの言葉


 言葉は『諸刃の剣』です。使い方が正しければ、大きく役に立つものです。使い方を間違えば、大害を与える非常に危険なものです。真理の言葉・プラスの言葉を駆使すれば、快刀乱麻を断つが如く、どんな業想念の縛りをも断ち切って、本心の自由を取り戻して、無限の無限の幸せを得ることができるものです。反対にマイナスの言葉を不用意に使えば、自分を傷つけ、他人を傷つけ、善いものをどんどん切り刻んで破壊してゆくものです。そして本心を業想念で雁字搦めに縛ってゆくものなのです。




 マイナスの言葉を不用意に使った為に、運命を悪くしている実例は、無数に見られるのです。例えば親が子供に勉強させようとして、「もっと勉強しなさい」と言ったならば、心では子供に対して「お前は勉強ができていない。努力をしていない。馬鹿だ。成績が悪い」というようなマイナスの言葉を投げかけているのです。だから「勉強しなさい」と言えば言うほど、「勉強していない」というマイナスの言葉を、槍のように子供に突き立てているのです。これでは子供がいくら努力して勉強しようとしても、決してできるものでは無いのです。折角「勉強している」という善い芽を出して、育て上げようとしているのに、次から次へと出て来る芽を、片っ端から欠いているのですから、善い芽が成長して花開くまでには至らないのです。従って現実には「勉強していない」という状態が続くのは、当然の結果なのです。親の無知から、子供を不幸にしている一例です。




 業想念の厚い・我の強い人間ほど、自分の間違いに気付かないものです。何でも自分の思い通りになることが、一番善いのだと、思い込んでいるのです。神さまへの感謝を忘れて、何でも自分の力でしているのだと、錯覚しているのです。神さまの力によって、何事もさせていただいているのに、それにすら気付かない愚か者なのです。その上に他人に対しては、色々と無理な注文を出すのです。そして注文通りにゆかないと、腹を立てて責め裁くのです。一本の草花を育てるのにも、月日がかかるのです。苗床を作り、種を蒔き、水をやり、肥料を与えても、花の生命力が働かなければ成長しないのです。




 人間のできることは、花の生命の働きを“褒めて・感謝して・喜んで”、暖かく見守りながら、時期を待つことです。花の咲くのが遅いからと言って、芽を欠き、根から引き抜いたりすれば、永遠に花開く時は来ないのです。ましてや人間が本心の花を開く迄には、どれだけの長歳月を要し、また神さまの無限の無限の助けを必要とするものであるか、想像を絶するものがあるのです。人間を絶対の愛をもって育て上げているのは、神さまなのです。どんな未熟な人間に対しても、批判し・責め・裁くことは、神さまの働きを妨害しているのです。自分自身が神さまに一心に感謝し続けて、本心の幸せを掴めばよいのです。