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   見ざる・言わざる・聞かざる

 普段、何気なく使う言葉が、また何気なく聞く言葉、見る言葉、全部心に入ってくるんです。「記憶してない」というのは、思い出せないだけよ。ちょっと聞いた言葉、ちょっと見た事、無防備の状態で全部入ってるのよね。催眠術をかけたりして思い出させたら全部思い出すはずなの。だから、どういう言葉を自分の心に入れたいのかを自分で定めないと、決めないといけないですね。
 プラスへプラスへ心を向けて、そして神さまの輝きをいっぱい感じたいというのだったら、プラスの言葉だけをしつこくですよ、しつこく使わないといけない。そして、マイナスの言葉をできるだけ心に入れないように「見ざる、言わざる、聞かざる」ぐらいの生き方がいいんです。
 特に「ありがとうございます」を一日五万遍ぐらい三ヶ月も唱えたら、ガラッと世界が変わってしまうのね。でも、そこまで普通はしないですね。新聞も読み、テレビも観て、ラジオも聞いてという、そうするとやっぱりマイナスの言葉も沢山ありますよね。プラスとマイナスの言葉をゴッチャに使っている間は、心の向きが定まらないですね。神さまのほうへ向いたり、また逆に背を向けてマイナスに向いたりって、忙しい時は駄目なんですよね。どちらかへ徹底するというのが、やっぱり必要ですね。

 雨だれの水でも、雨だれのしずくが落ちるだけで石に穴をあけてしまうんでしょう。心の状態というのも、一つの言葉を繰り返し繰り返し使う事によって、どれだけ思いがいっぱい溜まった心でも穴が空いて光が通るようになるのね。光が通りだしたら、思いがサーッと消されていくんです。だから、ある一定の期間定めて、「ありがとうございます」とか、プラスの言葉を徹底して繰り返すのがいいですね。必ずその言葉の「力」というのが出てきます。

 人の使う言葉は神さまの言霊の力を呼び出す、引っ張り出す働きをするのね。人の言葉で何かを創るのじゃないの。神さまの言葉に波長を合わすんですね。そうすると、神さまの言葉が引っ張り出されて大きい力が出てくる。現実に使う「ありがとうございます」も人の使う言葉ですよね。この言葉の指し示す奥に、本当の力のある神さまが出てくるの。
 この言葉に波長の合う神さまの「ありがとうございます」という言葉に力があるの。だから、歌うように唱えても、空念仏に唱えてても、どんな唱え方でも、神さまの方からこの言葉に波長を合わせてきてくださるのね。