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 体心霊包の女体を有する女性と、霊心体包の男体を有する男性とは、外見上は同じ肉体のようであっても、根本的に異なる神性を賦与されているのである。この二つの相反する神性の持ち主が、相互にその特質を発揮して、大調和の楽土を地上に建設しつつあるのである。本来男女に尊卑は無いのである。どちらも尊厳極まりないものである。その意味では男女は平等である。しかしその賦与されている特質は同じでは無いのである。それを不平等と言うのは間違っている。それは相互に敬愛し、助け合って、その特有の美質を発揮することによって、より素晴らしい・美しい・愛に満ちた神聖恋慕性を表現しようとしているのが、最初からの神の御心であり、計画であるからである。

 女性にとっては、外部環境は己が魂である。女性は環境によって変化するものである。女性は環境の変化によって、どんな人格にも性質にも風俗習慣にも変化してゆける特能を備えているのである。女性は自己の外部環境から心に吸収したものを、再び外部環境に投影して新たな環境を作り上げてゆくもの、即ち環境の作成者・環境の母である。従って女性は外部環境から、常に自分にとって必要な、素晴らしいもの・善きもの・美しいもの・幸せなもの等々を、しっかり選んで心に取り入れなければならないのである。無差別に何でも心に取り入れてしまうのは愚かな生き方である。それは環境の奴隷であって、環境の母としての女性の特質を真に活かしきっているのではないのである、女性の特質を最高に活かしきっている状態というのは、宇宙のすべてを神の愛の現れと礼拝感謝している宗教的信仰に見出すことができるのである。自己の外部環境である宇宙が、神の大慈愛の現れであり、無限に素晴らしく・無限に美しく・無限に善きものであると、心にしっかり感受してゆくことは、この世に神の国を、地上天国を実現してゆく最高の生き方となるものである。

 男性にとって大切なことは、自己を深く深く掘り下げて、本心の自分をしっかりと把握し、与えて与えて与え尽くす本心の生き方を徹底することである。偉大な発明発見等は、自己を深く掘り下げた男性の手によってなされているのである。愛深き・善なる行いをしている男性は、自己を深く掘り下げて、与え尽くす本心の自分をしっかりと生きているのである。自己の掘り下げ方が浅いと、肉欲から生ずる五欲の奴隷となって、自分勝手な・わがままな・思いどおりに生きようとする我利我欲の他に求める生き方となって、環境を破壊し・みんなを不幸にしてゆくのみなのである。自己の理想・主義・主張等を、周囲の影響を排除して自分の思いどおりに貫徹して、自己の尊厳を確立してゆくということは、男性の特質であって、それを活かす為には先ず自己を深く深く掘り下げることである。