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 自覚せよ! 自覚せよ! 本当の自分を自覚せよ! これが何よりも大切なことである。自分には、本物の自分と偽物の自分の二つがある。本物の自分は永遠に不滅であり、至美至妙完全円満であり、自由自在であり、常恒不変であり、金剛不壊であり、嬉しい楽しい有り難いと歓喜無量であり、真清浄真無垢であり、無限の無限の大光明であり、すべてのすべてであり、絶対なるものである。偽物の自分とは本物の自分を見失った種々様々な状態の自分のことである。例えば、肉体を自分であると思ったり、コロコロと変化する想念感情の心を自分であると思ったり、立派になって極楽に行ったり堕落して地獄に落ちる魂を自分であると思っているのは、偽物の自分をつかんでいるのである。

 全大宇宙には、宇宙絶対統一神という放送局から、無限の無限のチャンネルの異なる放送番組が霊波として放射されている。本心の自分は自由自在であるから、心の波を自由に変化させて、どのチャンネルのどの放送番組でも自由に感受することができるのである。低い地獄の番組から高い高級神界の番組までお好みに合わせて自由に楽しむことができるようになっている。それはテレビや映画を見るのと同じで、見ている自分をしっかり自覚して、その番組を離して眺めて楽しむこともできるし、熱中する余りにその番組の中に巻き込まれてその中の登場人物と一緒になって一喜一憂することもできるのである。

 人間が苦しむのは、熱中する余り、その放送番組の中に巻き込まれて、その中の登場人者に成り切って執着するからである。すべての苦しみは執着することから生まれる。執着しなければ苦しみは無いのである。低い番組ほど執着すればその苦しみは大きいのである。それは本心の自分と低い番組の登場人物との差が極端に大きいからである。高い番組であれば仮に執着しても、本心の自分の姿がより多く表現されているから、そのギャップの少ない分だけ苦しみは少ないのである。

 執着を取り除く一番の方法は、本心の自分を思い返すことである。祈ることである。“神様ありがとうございます”と神様の中に溶け込み一体化することである。また仏の四弘誓願のような大きい願いを立てて今日一日を生きることである。仏とは本心の自分のことである。四弘誓願(みんなを救いたい、すべての縛りから自由になりたい、宇宙の真理を究めたい、悟りを無限に深めたい)を立てて生きると言うことは、本心の自分を生きるということである。
 “みんな幸せでありますように! ありがとうございます ・・・・・”