00.01.02.03.04.05.06.07.08.09.10.11.12.13.14.15.16
.17.18.1920.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.32.
33.34.35.36.37.38.39.40.41.42.434445 46 474849 50 51

ふることふみにようこそ! カウンター人目の訪問者です。参考文献、引用等は、水谷清 先生 著 古事記大講 です。

ふることふみ(古事記)

あめつち はじめ おこるのとき たかあまはら に なりませる かみの みなは あめのみなかぬしのかみ

00.01.02.03.04.05.06.07.08.09.10.11.12.13.14.15.16
.17.18.1920.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.32.
33.34.35.36.37.38.39.40.41.42.434445 46 474849 50 51

かれ その さきに あれませる かみ たぎりびめの みこと は むなかた の おきつみやに ます
彼    其先所生之神          多紀理毘賣命者       坐胸形之奥津宮


つぎに いちき しま ひめの みこと は むなかたの なかつみやに ます 
次   市寸嶋比賣命者              坐胸形之中津宮 

つぎに たぎつひめの みことは むなかたの へつみやに ます
次    田寸津比賣命者       坐胸形之邊津宮

この みはしらの かみは むなかたの きみらが もて いつく みまへ の おほみかみ なり
此三柱神者          胸形君等之        以伊都久三前大神者也 



胸形:心のことをムネとも言う意味からいえば、心像(むなかた)であるのであって、つまり心の形であります。

    又、心身一如の原理からいうと、心の形が身の形となるのであります。すなわち、身形(むなかた)であります。


須佐之男命の十拳劔は、物質の精・肉体の根本要素であります。この十拳劔を上・中・下の三段に打ち折って、それ
ぞれが三女神の神魄となって、三女神が生まれたわけであります。一切の生物の整備した姿には、頭・胸・腹・の三
段を具備していることを示しているのであります。

ここにおいて

多紀理毘賣命は、奥津宮(腹)を主体とし、意志の働きに本拠を置いているのであります。
|市寸嶋比賣命は、中津宮(胸)を主体とし、感情の働きに本拠を置いているのであります。
|田寸津比賣命は、邊津宮(頭)を主体とし、知能の働きに本拠を置いているのであります。


三女神は、零体和合における、祖形(おやがた)を示す神でであります。また、一切の生物の身体構造の神であります。

 頭には知能が宿り、胸には感情が宿り、腹には意志が宿るのであります。胸形は感情の宿るところでありますから、
三女神は喜怒哀楽等の根本神であります。一切の生物に感情が宿っているのは、この三女神の働きを受けているから
であります。感情を動かすのは良くないと言われたりしますが、一切の根本義は神さまの愛の働きであるのであります。
感情もまた神さまのおおいなる愛の発露の一端なのであります。それゆえ、感謝で受ければ、八百万の神皆笑うとなる
のであります。

 地球というレベルで観ると胸形は地球の胸に当たるにであります。それゆえ、その部分に鎮座される神さまの義であるので
あります。

全世界を眺めてかんがむれば、地中海東部から黒海の西南部にかけての部分をさしています。

日本ならば、九州の北方の海から下関海峡を経て瀬戸内海にかけての部分にあたります。

参考

宗像神社(むなかたじんじゃ):福岡県宗像郡玄海町。三女神を祭る。
厳島神社(いつくしまじんじゃ):広島県南西部の小島。市寸嶋比賣命を主に三女神を祭る。
田島神社(たじまじんじゃ):佐賀県東松浦郡呼子町加部島。三女神を祭る。





 



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79-1

かれ こののちに あれませるいつはしらのみこのなかに あめのほひのみことのみこ たけひらとりのみこと つぎに あまつひこねのみことは

故 此後 所生五柱子之中 天之菩比命之子建比良鳥命 次 天津日子根命者

 天之菩卑能命: 天孫降臨に先立ち、大国主命との国土奉還の交渉の使者として、第一番に遅ぱれた。国之常立神の表現神・寝魂神であり、国土経営の主神とも言える。いかなる訳あってか、大国主命に媚び付いて、三年に至るも復奏しなかった。天之菩卑能命の御子である建比良鳥命の系統については、大国主命を祀る出雲大社の祭祀をつかさどり、その子孫は出雲国造として栄え云々とある。

 天津日子根命: 天之常立神の表現神・奇魂神であり、天駈けり国駈けりて働く、奇しき神業の神である。日子根は彦根・陽根であり、奇魂の陽根力は万有出生の根本力である。天津日子根命の御子である天目一箇神(あめまひとつのかみ)は、金工鍛冶の神である。

 活津日子根命: 宇摩志阿斯詞備比古遅神の表現神・荒魂(動物魂)神であり、大国主命の動物発生の神業に深い関係のある神である。

 熊野久須毘命: 豊雲野神の表現神・和魂(植物魂)神であり、木の神であり、植物発生(建遠須佐之男命の神業)の働きに深い関係のある神である。

 正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命: 天之御中主神の表現神・活魂神であり、四魂総括の主神である。隠身・天之倒中主神、仮凝身・伊邪那岐神、耀身・天照大御神の直統を継承する、駈身界の統治神である。正勝の正とは、 @真ん中にある。A就治する。B決定する。C正しい。D真っ直ぐな。E公平な。F純正な。G明るい。H本筋にあるもの。I主になるもの。正勝の勝とは、 @一切を持ち上げる、支える。A何でも出来る。何でも叶う。B他の一切との競争・戦いに勝つ。C他の一切のものより優れている、善い。勝速日の速とは、 無限の働きを瞬時に成す。 「勝」を速やかに成す。勝速日の日とは、無限の無限の大光明の義。忍穂の忍とは、推理・推測・推察・等の推の義。一切が前もって判る義。忍穂の穂とは、果実・灯火という義から、最高の完成・無限の輝きを意味する。耳とは、一切を聞こしめす、観世音の義。また御身(みみ)であり、最高の玉体。命とは、御言(みこと)(親)・至尊(みこと)(主)・詔命(みこと)(師)の三義を表現し、絶対神の直統の現れであることを示している。





79-2
正勝吾勝膝速日天之忍穂耳命とは

 @ 正とは、天之御柱が天地・時空と現れ、宇宙の一切となっていることを示していて、宇宙絶対神の御心を意味する。従って、宇苗絶対神の全てを継承するものである。

 A 宇宙絶対神の全てを継承するものであるから、一切の最高権威である。宇宙絶対神の全徳の最高権威であるから、浄めの最高権威・癒しの最高権威等々であって、いかなる神も仏もその権威に匹敵することは決してあり得ないのである。

 B 天照大御神の直統を継承する御子であるから、天照大御神の四大神性である常・楽・我・浄を継承している。「常」:常住不減・金剛不壊の至美至妙の尊体。「楽」:自受法楽の無上無限無量の絶対歓喜そのもの。「我」:唯我独尊、唯一無二の絶対の存在。 「浄」:絶対清浄・真清浄・無垢清浄。

 C 天照大御神の持つ高天原の四大根本神力「タカア・タアマ・カアマ・ハラ」を合一した「タカアマハラ」神力を継承している。タカアハラ(無限の無限の大光明遍照): 真理の神。 至真の象徴。タアマハラ(一切を摂取不捨した一大連珠): 荘厳無比の美の神。至美の象徴。カアマハラ(円融無碍自在交流):大調和の解決を与える善の神。至書の象徴。ハラ(蝶動旋転):変身自在・無限循環の妙々不可思議の神。至妙の象徴。タカアマハラ(全神力・全徳を全備): 真・善・美を統括する聖の神。偉大尊厳無比・無限の稜威の耀きの象徴。

 D 迅遠・機敏に「勝」を収める。絶対不敗・常勝・無敵である。

 E 天駆けり国駆けりて、三世十方に通貫して、神通自在に身を現ずる。

 F 自在変身の妙諦を発現し、ありとあらゆる世界に種々なる権化身を現ずる。

 G駆身界の統治の主として、無限色・無量光の大光明を放ち、一切の万神を治しめす。

 H 無上の教法・種々なる方便を説いて、一切の万衆を慈育する。

 I主師親三徳の大義、至忠・至孝・至悌の最高表現を示す。

80-1

かれ こののちに あれませるいつはしらのみこのなかに あめのほひのみことのみこ たけひらとりのみこと つぎに あまつひこねのみことは

故 此後 所生五柱子之中 天之菩比命之子建比良鳥命 次 天津日子根命者

 天之菩卑能命: 天孫降臨に先立ち、大国主命との国土奉還の交渉の使者として、第一番に遅ぱれた。国之常立神の表現神・寝魂神であり、国土経営の主神とも言える。いかなる訳あってか、大国主命に媚び付いて、三年に至るも復奏しなかった。天之菩卑能命の御子である建比良鳥命の系統については、大国主命を祀る出雲大社の祭祀をつかさどり、その子孫は出雲国造として栄え云々とある。

 天津日子根命: 天之常立神の表現神・奇魂神であり、天駈けり国駈けりて働く、奇しき神業の神である。日子根は彦根・陽根であり、奇魂の陽根力は万有出生の根本力である。天津日子根命の御子である天目一箇神(あめまひとつのかみ)は、金工鍛冶の神である。

 活津日子根命: 宇摩志阿斯詞備比古遅神の表現神・荒魂(動物魂)神であり、大国主命の動物発生の神業に深い関係のある神である。

 熊野久須毘命: 豊雲野神の表現神・和魂(植物魂)神であり、木の神であり、植物発生(建遠須佐之男命の神業)の働きに深い関係のある神である。

 正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命: 天之御中主神の表現神・活魂神であり、四魂総括の主神である。隠身・天之倒中主神、仮凝身・伊邪那岐神、耀身・天照大御神の直統を継承する、駈身界の統治神である。正勝の正とは、 @真ん中にある。A就治する。B決定する。C正しい。D真っ直ぐな。E公平な。F純正な。G明るい。H本筋にあるもの。I主になるもの。正勝の勝とは、 @一切を持ち上げる、支える。A何でも出来る。何でも叶う。B他の一切との競争・戦いに勝つ。C他の一切のものより優れている、善い。勝速日の速とは、 無限の働きを瞬時に成す。 「勝」を速やかに成す。勝速日の日とは、無限の無限の大光明の義。忍穂の忍とは、推理・推測・推察・等の推の義。一切が前もって判る義。忍穂の穂とは、果実・灯火という義から、最高の完成・無限の輝きを意味する。耳とは、一切を聞こしめす、観世音の義。また御身(みみ)であり、最高の玉体。命とは、御言(みこと)(親)・至尊(みこと)(主)・詔命(みこと)(師)の三義を表現し、絶対神の直統の現れであることを示している。

正勝吾勝膝速日天之忍穂耳命とは

 @ 正とは、天之御柱が天地・時空と現れ、宇宙の一切となっていることを示していて、宇宙絶対神の御心を意味する。従って、宇苗絶対神の全てを継承するものである。

 A 宇宙絶対神の全てを継承するものであるから、一切の最高権威である。宇宙絶対神の全徳の最高権威であるから、浄めの最高権威・癒しの最高権威等々であって、いかなる神も仏もその権威に匹敵することは決してあり得ないのである。

 B 天照大御神の直統を継承する御子であるから、天照大御神の四大神性である常・楽・我・浄を継承している。「常」:常住不減・金剛不壊の至美至妙の尊体。「楽」:自受法楽の無上無限無量の絶対歓喜そのもの。「我」:唯我独尊、唯一無二の絶対の存在。 「浄」:絶対清浄・真清浄・無垢清浄。

 C 天照大御神の持つ高天原の四大根本神力「タカア・タアマ・カアマ・ハラ」を合一した「タカアマハラ」神力を継承している。タカアハラ(無限の無限の大光明遍照): 真理の神。 至真の象徴。タアマハラ(一切を摂取不捨した一大連珠): 荘厳無比の美の神。至美の象徴。カアマハラ(円融無碍自在交流):大調和の解決を与える善の神。至書の象徴。ハラ(蝶動旋転):変身自在・無限循環の妙々不可思議の神。至妙の象徴。タカアマハラ(全神力・全徳を全備): 真・善・美を統括する聖の神。偉大尊厳無比・無限の稜威の耀きの象徴。

 D 迅遠・機敏に「勝」を収める。絶対不敗・常勝・無敵である。

 E 天駆けり国駆けりて、三世十方に通貫して、神通自在に身を現ずる。

 F 自在変身の妙諦を発現し、ありとあらゆる世界に種々なる権化身を現ずる。

 G駆身界の統治の主として、無限色・無量光の大光明を放ち、一切の万神を治しめす。

 H 無上の教法・種々なる方便を説いて、一切の万衆を慈育する。

 I主師親三徳の大義、至忠・至孝・至悌の最高表現を示す。

80-1
ここに はやすさのをのみこと あまてらすおほみかみにまをしたまはく あかこころあかきゆえに あがうめりしみこ たわやめをえつ これによりてまをさば おのづからあれかちぬといひて かちさびに あまてらすおほみかみのみつくだのあはなち
みぞうめ またそのむににへきこしめすとのに くそまりちらす

爾 速須佐之男命 日干天照大御神 我心清明故 我所生之子 得手弱女 因此言者 自我勝云而 於勝佐備 離天照大御神之營田之阿 埋其溝 亦其於聞看大嘗之殿
尿麻理散

 手弱女(たわやめ): 撓(たわ)むの語根に、性質・状態を示す接尾語ヤのついたもの。撓むとは、@しなやか、柔軟な、A素直な、謙虚な、B丸みのある、流線美のある、Cでしゃぱらない、控えめな、D外力によって変化し易い、女神は体構成が本質で、妖艶・秀魔・婉然・美妙な形体の持ち主である。将来水神として、地上の一切生物を生み出す任務を負っている。男神は霊力猛威が本質で、体はそれに付属した奴隷状態の仮のものである。神通自在・変化自在にして、大きく働く任務を負っている。形体の整備という一面から見れぱ、女神は男神よりも優れているのである。本質論からは、天照大御神の物實論が生まれるのである。形体論からは、建速須佐之男命の手弱女論が生まれるのである。

 於勝佐備: 勝ったすさぴに。すさぴ(荒・進・遊)とは、(心が或る方向に)いよいよ進むこと。物事の勢いに乗ずること。形体論からは自分の方が優れているのである、と自信を深め、意気昂進して。

 天照大御神之營田: 宇宙経綸(治め整える)の場である。太陽と地球の中間で行われる、経綸の場面もその一つである。佃(作田ツクリダの約)とは、耕作する田。阿(畦・畔アゼ)とは、田と田との間に土を盛り上げて境としたもの。阿離とは、田に必要な水を流れ出させることで、日神の生命線発射の威力を破壊して、その整備を妨害することである。溝埋とは、必要でない水を流し去る為の溝を埋めることは、水を氾濫させることで、日神の威力が適度に行き渡るのを妨害することである。大嘗之殿とは、大嘗(種々の産物)の出来る殿(肥沃な土地)。地球自体をも意味する。

 屎麻理散とは、噴火等を起こして、土地を荒らすことである。

81―1
かれ こののちに あれませるいつはしらのみこのなかに あめのほひのみことのみこ たけひらとりのみこと つぎに あまつひこねのみことは

故 此後 所生五柱子之中 天之菩比命之子建比良鳥命 次 天津日子根命者

 天之菩卑能命: 天孫降臨に先立ち、大国主命との国土奉還の交渉の使者として、第一番に遅ぱれた。国之常立神の表現神・寝魂神であり、国土経営の主神とも言える。いかなる訳あってか、大国主命に媚び付いて、三年に至るも復奏しなかった。天之菩卑能命の御子である建比良鳥命の系統については、大国主命を祀る出雲大社の祭祀をつかさどり、その子孫は出雲国造として栄え云々とある。

 天津日子根命: 天之常立神の表現神・奇魂神であり、天駈けり国駈けりて働く、奇しき神業の神である。日子根は彦根・陽根であり、奇魂の陽根力は万有出生の根本力である。天津日子根命の御子である天目一箇神(あめまひとつのかみ)は、金工鍛冶の神である。

 活津日子根命: 宇摩志阿斯詞備比古遅神の表現神・荒魂(動物魂)神であり、大国主命の動物発生の神業に深い関係のある神である。

 熊野久須毘命: 豊雲野神の表現神・和魂(植物魂)神であり、木の神であり、植物発生(建遠須佐之男命の神業)の働きに深い関係のある神である。

 正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命: 天之御中主神の表現神・活魂神であり、四魂総括の主神である。隠身・天之倒中主神、仮凝身・伊邪那岐神、耀身・天照大御神の直統を継承する、駈身界の統治神である。正勝の正とは、 @真ん中にある。A就治する。B決定する。C正しい。D真っ直ぐな。E公平な。F純正な。G明るい。H本筋にあるもの。I主になるもの。正勝の勝とは、 @一切を持ち上げる、支える。A何でも出来る。何でも叶う。B他の一切との競争・戦いに勝つ。C他の一切のものより優れている、善い。勝速日の速とは、 無限の働きを瞬時に成す。 「勝」を速やかに成す。勝速日の日とは、無限の無限の大光明の義。忍穂の忍とは、推理・推測・推察・等の推の義。一切が前もって判る義。忍穂の穂とは、果実・灯火という義から、最高の完成・無限の輝きを意味する。耳とは、一切を聞こしめす、観世音の義。また御身(みみ)であり、最高の玉体。命とは、御言(みこと)(親)・至尊(みこと)(主)・詔命(みこと)(師)の三義を表現し、絶対神の直統の現れであることを示している。

正勝吾勝膝速日天之忍穂耳命とは

 @ 正とは、天之御柱が天地・時空と現れ、宇宙の一切となっていることを示していて、宇宙絶対神の御心を意味する。従って、宇苗絶対神の全てを継承するものである。

 A 宇宙絶対神の全てを継承するものであるから、一切の最高権威である。宇宙絶対神の全徳の最高権威であるから、浄めの最高権威・癒しの最高権威等々であって、いかなる神も仏もその権威に匹敵することは決してあり得ないのである。

 B 天照大御神の直統を継承する御子であるから、天照大御神の四大神性である常・楽・我・浄を継承している。「常」:常住不減・金剛不壊の至美至妙の尊体。「楽」:自受法楽の無上無限無量の絶対歓喜そのもの。「我」:唯我独尊、唯一無二の絶対の存在。 「浄」:絶対清浄・真清浄・無垢清浄。

 C 天照大御神の持つ高天原の四大根本神力「タカア・タアマ・カアマ・ハラ」を合一した「タカアマハラ」神力を継承している。タカアハラ(無限の無限の大光明遍照): 真理の神。 至真の象徴。タアマハラ(一切を摂取不捨した一大連珠): 荘厳無比の美の神。至美の象徴。カアマハラ(円融無碍自在交流):大調和の解決を与える善の神。至書の象徴。ハラ(蝶動旋転):変身自在・無限循環の妙々不可思議の神。至妙の象徴。タカアマハラ(全神力・全徳を全備): 真・善・美を統括する聖の神。偉大尊厳無比・無限の稜威の耀きの象徴。

 D 迅遠・機敏に「勝」を収める。絶対不敗・常勝・無敵である。

 E 天駆けり国駆けりて、三世十方に通貫して、神通自在に身を現ずる。

 F 自在変身の妙諦を発現し、ありとあらゆる世界に種々なる権化身を現ずる。

 G駆身界の統治の主として、無限色・無量光の大光明を放ち、一切の万神を治しめす。

 H 無上の教法・種々なる方便を説いて、一切の万衆を慈育する。

 I主師親三徳の大義、至忠・至孝・至悌の最高表現を示す。

79-2
ここに はやすさのをのみこと あまてらすおほみかみにまをしたまはく あかこころあかきゆえに あがうめりしみこ たわやめをえつ これによりてまをさば おのづからあれかちぬといひて かちさびに あまてらすおほみかみのみつくだのあはなち
みぞうめ またそのむににへきこしめすとのに くそまりちらす

爾 速須佐之男命 日干天照大御神 我心清明故 我所生之子 得手弱女 因此言者 自我勝云而 於勝佐備 離天照大御神之營田之阿 埋其溝 亦其於聞看大嘗之殿
尿麻理散

 手弱女(たわやめ): 撓(たわ)むの語根に、性質・状態を示す接尾語ヤのついたもの。撓むとは、@しなやか、柔軟な、A素直な、謙虚な、B丸みのある、流線美のある、Cでしゃぱらない、控えめな、D外力によって変化し易い、女神は体構成が本質で、妖艶・秀魔・婉然・美妙な形体の持ち主である。将来水神として、地上の一切生物を生み出す任務を負っている。男神は霊力猛威が本質で、体はそれに付属した奴隷状態の仮のものである。神通自在・変化自在にして、大きく働く任務を負っている。形体の整備という一面から見れぱ、女神は男神よりも優れているのである。本質論からは、天照大御神の物實論が生まれるのである。形体論からは、建速須佐之男命の手弱女論が生まれるのである。

 於勝佐備: 勝ったすさぴに。すさぴ(荒・進・遊)とは、(心が或る方向に)いよいよ進むこと。物事の勢いに乗ずること。形体論からは自分の方が優れているのである、と自信を深め、意気昂進して。

 天照大御神之營田: 宇宙経綸(治め整える)の場である。太陽と地球の中間で行われる、経綸の場面もその一つである。佃(作田ツクリダの約)とは、耕作する田。阿(畦・畔アゼ)とは、田と田との間に土を盛り上げて境としたもの。阿離とは、田に必要な水を流れ出させることで、日神の生命線発射の威力を破壊して、その整備を妨害することである。溝埋とは、必要でない水を流し去る為の溝を埋めることは、水を氾濫させることで、日神の威力が適度に行き渡るのを妨害することである。大嘗之殿とは、大嘗(種々の産物)の出来る殿(肥沃な土地)。地球自体をも意味する。

 屎麻理散とは、噴火等を起こして、土地を荒らすことである。

81―1
かれ しかすれども あまてらすおほみかみは とかめずて のりたまはく くそなすは えひて はきちらすとこそ
あがなせのみこと かくしつらめ また たのあはなち みぞうむるは  ところを
あたらしとこそ あがなせのみこと かくしつらめと のりなほしたまへども なほそのあしぎわぎやまずてうたたあり

故 雖然爲 天照大御神者 登賀米受而告 如屎 醉而吐散登許曾 我那勢之命 爲如此 又離田之阿 埋溝者 地矣 阿多良斯登許曾 我那勢之命 爲如此登 詔雖直 猶其悪態不止而轉

 登賀米受而:須佐之男命の行いを悪戯や破壊の行為と見て、それを非難し責めることなく明るく・善意に・より良くなっていると見て、喜びの心で受けること。

 酔而吐散:屎なすというのは、土壌が下から上ヘモクモクと持ち上がり、ひっくり返されてゆくことで、土地が自然に耕運されることである。そして土地が柔らかくなり、種々の成分が混和され、土壌が適度に醗(酉に發)酵されて、生物の成育に適するようになることを、醉而吐散というのである。地上に生物が発生・成育し易いように、天命を忠実に遂行しているのが、建速須佐之男命の神業なのである。

 阿多良斯:新し(あたらし)であって、@古いものが改められて良くなる。A新鮮な。生き生きしている。B汚れていない。壊れていない。使い古されていない。C今までに無い、目新しいもの、初めてのもの。D素晴らしくする。立派にする。現状維持は停滞であって、生気が無い。それよりも、さらに素晴らしく・良くなるための変化は大いに歓迎されなければならないものである。地を新しくするとは、新墾(新たに荒れ地を開墾する)である。そのまま放置すれぱ、土地も荒れ果ててゆく。日に日に新墾を重ねてゆくところに、土地にも生気が出てくるのである。

 登許曾:語辞(かたりことば)。昔から世々語り伝えに使われた言葉。

 爲如此:かく(このように)しっ(している)らめ(推し量る言葉)天照大御神は建速須佐之男命のすべてを明瞭に達観し、見通しているのである。だからこそ何事も明るく善意に解することができるのである。

 詔直:悪いものを善くするのを直すという。悪く見えるものを善意に解して善く言うことをノリナホスという。

 轉:ウタタアリとは、ある状態がずんずん進行して一層甚だしくなるさま。どんな善いことでも度を過ぎると害悪になるものであるから、何事も中庸が大事である。

00.01.02.03.04.05.06.07.08.09.10.11.12.13.14.15.16
.17.18.1920.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.32.
33.34.35.36.37.38.39.40.41.42.

あめのみなかぬしのかみ が たかあまはら と なり(成り鳴り生り)あめつち(天地)がはじめおこる(初発する)

                   たかあまはら という 容相(成り)音声(鳴り)生命(生り)になる。

あめのみなかぬしのかみ(隠身絶対実在)の現象表現をたかあまはら と云う。
あめのみなかぬしのかみ(実在)即ちたかあまはら(現象)たかあまはら即ちあめのみなかぬしのかみ
あめのみなかぬしのかみがすべてのすべて。あめのみなかぬしのかみの他には何ものも存在しないのである。
あめのみなかぬしのかみが唯一無二の実在であり、唯一無二の現象である。
一神 即 万生 万有。  万神 万生 万有 即 一神。 
  たかあまはら(順流無形の神力)

1、たかあ     中心より外に向かって発射し進展する働き(発射神力)

2、た あま    外から中心に向かって凝集する       (凝集神力) 

3、 かあま    円融無碍に交流する             (交流神力) 

4、     はら  螺旋状に転回する              (螺転神力)

  らはまあかた(逆流有形の形状)

1、らは      螺旋状の波の形状

2、  まあか   全 大 多 勝 の形状

3、  まあ た  股 支 分 部 枝 等の形状

4、     かた  片 半 等の形状 

かみ とは、かくりみ(絶対神)かごりみ(仮凝身)かがりみ(耀身)かけりみ(駆身)かぎりみ(限身)の5つのことばをつづめたものであって、その1つ又は全体」を指して云う。



つぎに たかあみうむすびのかみ  つぎに  まあかみうむすびのかみ


たかあまはらには タカアマハラ(順流)とラハマアカタ(逆流)とがある。

  タカアマハラは宇宙構成の三大根本神力である。

  タカア ハラ      遠心的発射螺旋状神力

  タ アマハラ      求心的凝集螺旋状神力

   カアマハラ      円融的交流螺旋状神力

  ラハマアカタは相(形・容・姿・態)となる螺旋状波

  ラハマアカ

  ラハマア タ

  ラハ   カタ


たかあまはら(全大宇宙)には、神力と神相とが本来一体でありながら、相反する両面として働
いていて、「力」の作用で「相」が現れ、「相」の作用で{力」が種々に現れる。
この順逆二つの流れの結合によって、一切の万神万生万有が生み出される。

ミウムスビ(ミ  ウム  ムスビ)
二つの流れがお互いに結合し、新しいものを生み出してゆく根本創造の働きである。
一切の万神万生万有は在る(ある)のではなく、なる(成る・鳴る・生る)のである。成
るということは単なる存在ではなくて、生成である。生成とは一瞬一瞬 新生し、無限に
伸展することである。不断に無限の創造が続けられて、無限無量の個々性、種々相に活現
することである。


タカアマハラの順流をタカアで代表し、ムスビとカミを付けて、神力系統大祖神と仰ぐ。

「タカア  ミムスビ  ノカミ」   神力大祖神

                    タタア(父)系・かむろぎ(神漏岐)系・霊魂系〈霊系)

タカアマハラの逆流をマアカで代表し、ムスビとカミを付けて、神相系統大祖神(体系)

「マアカ  ミムスビ  ノカミ」   神相大祖神
Q
                     ママア(母)系・かむろび(神漏美)系・物質系(体系)

あめのみなかぬしのかみの父系(霊系)としての現れが「タカア ミムスビ ノカミ」である。

あめのみなかぬしのかみの母系(体系)としての現れが「マアカ ミムスビ ノカミ」である。